3ヵ月をワンクールにして放送されるテレビドラマ。
最近ではテレビ離れが進み、ドラマも視聴率の低迷が叫ばれています。
ドラマを作る側もあの手この手を考えては、失敗ばかりしているように見受けられます。
90年代に比べると、ここ数年でも大ヒットしたドラマって記憶にありません。
4月からまた新たにドラマが始まりますが、注目なのは三谷幸喜さん脚本のドラマ「黒井戸殺し」が2夜連続SPドラマとして放送されます。
三谷幸喜さんと言えば、大ヒットドラマシリーズ「古畑任三郎」を手掛けた脚本家。
個人的にも、「王様のレストラン」「総理と呼ばないで」も好きでした。
そんな三谷幸喜さん脚本の「黒井戸殺し」の、地上波放送日、あらすじ、キャストについて、詳しくご紹介していきます。
【三谷幸喜脚本】黒井戸殺しのあらすじ
名探偵・勝呂が3年ぶりに帰ってきます!
野村萬斎さんと大泉洋さんの夢のタッグが実現!
そして、去年、世間を騒がせた斉藤由貴さんが久々にドラマに登場します。
あらすじ
昭和27年3月。
片田舎の殿里村が物語の舞台です。
唐津佐奈子(吉田羊)が死亡しているのを、村で唯一の医師・柴平祐(大泉洋)が発見します。
死因は睡眠薬の大量摂取でした。
佐奈子は昨年、夫を毒殺したという疑惑をかけられていました。
柴の姉・カナ(斉藤由貴)は、佐奈子が夫を殺害したことの罪に苛まれて、自殺したのではと推理します。
柴の親友から村で一番の金持ちな黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子に結婚を申し込んでいました。
それだけに、佐奈子の死にショックを受けます。
禄助は柴を自宅に招き、姪・黒井戸花子(松岡茉優)、義妹・黒井戸満つる(草刈民代)、秘書・冷泉茂一(寺脇康文)、旧友・蘭堂吾郎(今井朋彦)らと食事します。
その後、禄助と柴が2人になると、実は佐奈子は夫殺しの件で、ある男に脅迫されていたのだと明かします。
そこに、佐奈子からの遺書が届きました。
禄助は一人で読みたいと言うので、柴は一人黒井戸家を後にしました。
その際、復員服を着た見知らぬ男性(和田正人)とすれ違いました。
柴が帰宅すると、黒井戸の執事・袴田(藤井隆)から電話が入り、「禄助が殺害された」と言うのです。
柴はもう一度、黒井戸家に駆け付けます。
しかし、袴田は柴に電話などしていないと言うのです。
黒井戸禄助は部屋で短剣で背中を刺されて死んでいました。
その後、刑事・袖丈(佐藤二朗)が到着し、捜査が始まりました。
事情聴取を受けた女中頭・来仙恒子(余貴美子)が、東京にいるはずの禄助の義理の息子・兵藤春夫(向井理)を村で見かけたと証言します。
春夫の婚約者・花子は春夫の疑惑を晴らそうと、柴の隣に住む名探偵を紹介して欲しいと頼みます。
柴は気乗りしなかったのですが、花子があまりに必死なので、麺探偵・勝呂武尊(野村萬斎)に捜査依頼をします。
勝呂は快く引き受けてくれました。
そして勝呂に相棒として指名された柴と共に、2人は事件解決へと乗り出します。
袖丈警部から、失踪した春夫だけでなく、あの晩、黒井戸家にいた人全員に容疑がかかっていることを聞かれます。
勝呂は黒井戸家の関係者から、情報を集めていきます。
すると、次々と不可解な事実が出てきたのです。
そんな中、黒井戸禄助の弁護士・鱧瀬(浅野和之)は、黒井戸家の親族や関係者を集めて、遺産相続について話し始めました。
そこで明らかになった、衝撃的な事実とは・・・
アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』が原作
「黒井戸殺し」は、アガサ・クリスティーが発表した、人気長編推理小説「アクロイド殺し」を原作にしたドラマです。
「アクロイド殺し」を三谷幸喜さん脚本で、日本ではじめて映像化します。
2015年にアガサ・クリスティー原作、三谷幸喜脚本のコラボ第一弾として、「オリエント急行殺人事件」を2夜連続で放送。
今回の第二弾は、クリスティー6作目の長編小説であり、エルキュール・ポアロシリーズの3作目に当る「アクロイド殺し」が原作となります。
原作は事件が起きた人間関係を知るポアロの隣人による手記を読んでいる形で進んでいきました。
結末にトリックの斬新さで、世界中に衝撃を与えたことでも知られています。
そのトリックを巡っては、「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく映像化不可能とされてきた作品なのです。
そんな作品を満を持して、三谷幸喜さん脚本、野村萬斎さん大泉洋さんが描きます。
黒井戸殺しのキャストを紹介
〇探偵・警察・弁護士
勝呂武尊/野村萬斎・・・この物語の主人公。半年前に柴家の隣に引っ越して来た、職業不定の不思議な男に見られていたが、実は引退した名探偵
袖丈幸四郎/佐藤二朗・・・警部
鱧瀬/浅野和之・・・黒井戸家と唐津家の顧問弁護士
〇柴家
柴平祐/大泉洋・・・村で唯一の医師
柴カナ/斉藤由貴・・・柴平祐の姉
〇黒井戸家
唐津佐奈子/吉田羊・・・夫を毒殺した疑惑のある未亡人
黒井戸禄助/遠藤憲一・・・村一番の豪富。柴平祐の親友。唐津佐奈子にプロポーズしていた。
兵藤春夫/向井理・・・禄助の養子
黒井戸花子/松岡茉優・・・禄助の姪。春夫の婚約者。
黒井戸満つる/草刈民代・・・禄助の義妹
〇黒井戸家の関係者
冷泉茂一/寺脇康文・・・秘書
袴田次郎/藤井隆・・・執事
来仙恒子/余貴美子・・・女中頭
本多明日香/秋元才加・・・女中
〇その他の関係者
蘭堂吾郎/今井朋彦・・・禄助の旧友
復員服の男/和田正人・・・勝呂が黒井戸家付近ですれ違った男
地上波放送日や放送時間はいつ?
ドラマ「黒井戸殺し」は2018年4月、2夜連続、フジテレビで地上波放送が決定しています。
詳しい日にちはまだ発表されていません。
放送時間は恐らく、夜9:00~になると思います。
フジテレビのSPドラマは、だいたい夜9:00~11:00の枠ですので、通常ならその時間帯になると思います。
まとめ
アガサ・クリスティー原作、第一弾の「オリエント急行殺人事件」を見ていた者としては、また野村萬斎さん演じる勝呂武尊と出会えることは、嬉しいです。
狂言師の色が強いのは当たり前ですが、演じるという点では、狂言師も俳優でも同じですから、表現者として見ていきたいです。
野村萬斎さんはやや狂言師口調でお芝居をやられますので、世界観が分からなくなってしまうことも、たまにあります・・・。
今回はアガサ・クリスティー原作の第二弾として、豪華俳優陣が演じる三谷幸喜の世界を、十分に楽しみたいと思っています。